08/07/31 17:23:14 0
「やはりランクの高いクルマに乗りたい」といったバブル思考は少数派であることが分かった。
クルマがアクセサリーだったりおもちゃだったりといった思考は完全崩壊。今や「移動手段」と
完全に割り切っている人が多数なのである。つまりのところクルマの需要が減っていることは
ガソリン高騰が直接的な原因ではなく、そもそも価値自体に重きを見出せない人が
増えているということかもしれない。
事実昨年の自動車国内販売台数を調べてみると、高級車の代名詞である
メルセデスベンツは3年ぶり、 BMWは5年ぶりに減少とのこと。
また軽自動車は2000年から2006年まで連続で売り上げを伸ばしていたが、
同じく昨年は前年比6.6%減となったという。
そう、高級車だけではなく自動車全体が不調なのである。
日本自動車工業会では自動車の売り上げが不調なことをうけ、
その原因をリポートのまとめているのだが、 その一因との中に
「若者の嗜好が車よりデジタル家電や携帯電話などに移った」
「車に楽しさや格好良さより実用性や経済性を求め、
中古車や軽を買う傾向が強まっている」といった分析があった
(2007年4月8日中日新聞2007年4月8日中日新聞より )。
しかしちょっと前までは女性が高級ブランドのバックを持って
自分の価値を高めようとするように高級車を持つ男性、
そしてその価値観を共有し、そういう人と近づきたいという女性が確実に
たくさんいた。特にバブル世代をもろに体感した"アラフォー"の独女には未だそういった
価値観が捨てられない人も多かったのではないかと思う。
だがその価値観は脆くも崩れ「デートでクルマは当然、
しかも外車でしょ」の時代は完全に終焉した。
独女がそれに気づかず今だバブルの残像を引きずっていると、
本当にいつまでも取り残される危険があるのだ(高山 惠)。 (おわり)