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さらに、「交際している人が持っているクルマの車種やランクは気になりますか? 」
という質問ではなんと「軽でもクルマであればなんでもOK」が54.56%で圧勝。
「やはりランクの高いクルマに乗りたい」といったバブル思考は少数派であることが分かった。
クルマがアクセサリーだったりおもちゃだったりといった思考は完全崩壊。今や「移動手段」と
完全に割り切っている人が多数なのである。つまりのところクルマの需要が減っていることは
ガソリン高騰が直接的な原因ではなく、そもそも価値自体に重きを見出せない人が
増えているということかもしれない。
事実昨年の自動車国内販売台数を調べてみると、高級車の代名詞であるメルセデスベンツは3年ぶり、
BMWは5年ぶりに減少とのこと。また軽自動車は2000年から2006年まで連続で売り上げを伸ばしていたが、
同じく昨年は前年比6.6%減となったという。そう、高級車だけではなく自動車全体が不調なのである。
日本自動車工業会では自動車の売り上げが不調なことをうけ、その原因をリポートのまとめているのだが、
その一因との中に「若者の嗜好が車よりデジタル家電や携帯電話などに移った」「車に楽しさや格好良さより
実用性や経済性を求め、中古車や軽を買う傾向が強まっている」といった分析があった
(2007年4月8日中日新聞2007年4月8日中日新聞より )。
しかしちょっと前までは女性が高級ブランドのバックを持って自分の価値を高めようとするように
高級車を持つ男性、そしてその価値観を共有し、そういう人と近づきたいという女性が確実に
たくさんいた。特にバブル世代をもろに体感した"アラフォー"の独女には未だそういった
価値観が捨てられない人も多かったのではないかと思う。
だがその価値観は脆くも崩れ「デートでクルマは当然、
しかも外車でしょ」の時代は完全に終焉した。
独女がそれに気づかず今だバブルの残像を引きずっていると、
本当にいつまでも取り残される危険があるのだ(高山 惠)。