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・「ステロイド不使用」をうたい通信販売されていた化粧品から、医薬品並みの濃度のステロイドが
検出されていたことが今月、明らかになった。
この商品は販売会社「ラバンナ」が、今年3月から通販などで売っていた化粧品クリーム
「NOATOクリーム」。米国から輸入していたという。ネットの口コミサイトなどで「ステロイドが
入っていないのにアトピーの肌がよくなった」と人気に火がつき、約4カ月間で5691個を
売り上げた。
同社の商品紹介サイトでも「ステロイド剤などの成分は一切含まれておりません」としていたが、
国民生活センターが調査したところ、プロピオン酸クロベタゾールというステロイドの一種が
検出された。このステロイドは、5段階に分けられているステロイドの効果で最強ランクに属し、
医師の処方箋がないと使えない医療用医薬品とほぼ同一の含有量だった。
近畿大医学部付属病院皮膚科学教室の医師、小西奈津子さんは「治療でステロイドを使うとき、
顔には中程度ランク以下のものを使い、最強ランクのものは使わない」といい、「化粧品
クリームなら顔に使った人もいるのでは。強いステロイドはリバウンドも大きいので、使った人は
専門医に相談してほしい」と呼びかける。
実際、同センターに寄せられた購入者の苦情の中には「使用してみるとあまりの即効性に
怖くなり、使うのをやめたところ、使用前より悪化した」(30代女性)といった被害もあった。
化粧品は輸入品であっても全成分表示が義務づけられている。ところが、表示が正しいか
どうかの確認は企業責任で、実際に確認しているかどうかをチェックする機関はない。
小西さんは「重症の患者さんほど、ステロイドへの不信感が強い」と治療の難しさを感じても
いるが、「ステロイドは医師の指示で使えば決して怖い薬ではない。ただ、アトピーは完治が
難しいのも事実。患者さんは現実を受け止めることも大切で、口コミ情報に惑わされないで
ほしい」と話している。(一部略)
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