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★「日本発テロ」に警戒=ビザ免除停止も-五輪に向け中国〔五輪〕
・開幕まで10日に迫った北京五輪に向け、中国の政府当局者や五輪安全担当者の間で
「日本発のテロ」に対する警戒が高まっていることが29日分かった。中国政府は滞在が
15日以内の日本人観光客らを対象にしたビザ(査証)を免除しており、五輪関係者は、
中国が非合法化した気功集団「法輪功」メンバーのほか、4月の長野での聖火リレーで
中国への抗議活動を行ったチベット独立派や日本の右翼らの入国にも神経をとがらせている。
複数の日中関係筋によると、中国公安当局は、日本在住の法輪功メンバーの情報提供を
日本側に要請したが、日本側は個人情報保護の観点から拒否の姿勢を示した。このため
日本の法輪功メンバーらが中国で問題を起こせば、ビザ免除措置を停止する検討を
進めている。
中国当局は五輪に向け、法輪功をウイグル、チベット両独立派とともに「3大脅威」に
挙げており、同関係者は「中国入国の際、怪しい日本人を見つければ入国を拒否するだろう」と
指摘する。中国政府が敏感になるのは、ノービザ入国を現在認めているのは日本とブルネイ
だけという事情がある。シンガポールもビザが免除されていたが、五輪を控えて7月から
免除措置は一時停止になった。
中国を訪れた日本人は昨年、約400万人。五輪期間中の邦人入国者の身元をすべて把握
することは困難なため、公安当局ではビザ免除の一時停止を求める声も出たが、「友好ムードを
高め、観光客に対する開放的な雰囲気をつくる必要もある」(中国外交筋)としてノービザ措置は
当面続く見通しだ。
一方、中国政府は韓国人の入国についても北朝鮮からの脱出者を支援する組織があること
などから警戒しているという。
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