08/07/30 06:05:10 awlo2Fn00
外国人労働者のメリットというのは、雇った企業のみに現れる。
ところが、そのコストは長期間にわたって全国民にはねかえってくるのだ。
たとえば、小学校の教育一つとっても、外国人の生徒がいれば、コストは10倍はかかるだろう。
外国人労働者本人も失業を頻繁に繰り返すことが予想され、失業保険のコストがかかる。
公的な住宅費もかかるし、市役所のパンフレットも各国語で書くためにコストがかかる。
そして、そうしたコストは雇った企業ではなくて、何の関係もない国民にかかってくるのだ。
さらにいけないのは、外国人が入ってくるために、まじめな日本の若者がワリを食うことだ。
その一例が、最近になって外国人の受け入れが検討されている介護士や看護師である。
日本の若者のなかにも、最近では福祉分野で働きたいという、まじめな人がたくさんいる。
ところが、そこに外国人介護士や看護師を受け入れたらどうなるか。起きるのは、
外国人の賃金に合わせた劇的な賃金低下である。これでは、若者ならずとも勤労意欲を失ってしまう。
これが、あらゆる分野で起きたらどうなるだろうか。
若者はますます仕事につかなくなり、社会不安は拡大していくに違いない。
経済アナリスト 森永卓郎