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山口県下関市の水産加工卸売会社「エツヒロ」(森敏一社長)が中国産のフグやアンコウを国産と
偽って販売していた問題で、県警生活環境課と下関署などは29日、不正競争防止法違反(虚偽
表示)の疑いで、本社事務所が置かれている同市内の森社長の自宅や長門市の工場など関係
先十数カ所を家宅捜索した。森社長からも任意で事情聴取し、約3年間にわたって続けられて
きたとされる産地偽装の全容解明を目指す。
調べでは、エツヒロは今月上旬、中国産の養殖トラフグの刺し身数十パックに「熊本県産」のラベル
を張り、県外のスーパーに販売した疑い。県警は同社に中国産フグを卸した東京都内の業者や、
同社の販売先から事情を聴いていた。その結果、エツヒロが国内外のフグの価格差を利用し不正
に利益を得ようとした疑いが強いと判断した。
県警によると、この日の捜索は約100人の態勢。森社長の自宅には午前7時ごろ、県警の捜査員
約15人が段ボールを抱えて入った。午前9時すぎには約10箱分を運び出し、森社長とともに県警
の車に乗り込んだ。
長門市の工場でも午前8時45分、県警の捜査員17人が家宅捜索に入った。フグなどを1次加工
する工場と刺し身などにする工場の2棟があり、いずれも捜索を受けた。
エツヒロに対しては農水省が23日、日本農林規格(JAS)法に基づく改善指示を出していた。
同省が確認しただけで今年3~6月、中国産の養殖トラフグを熊本県産として約1200キロ、シロ
サバフグを山口県産として約800キロを、それぞれ刺し身などにして販売していた。
中国産アンコウも山口県産として切り身などで約3トンを出荷。から揚げなどの加工品でも山口県
産として約1100キロを販売していたという。
中国産を仕入れ始めたのは約3年前からで、フグは年間20~30トン仕入れていたという。
森社長は記者会見で「偽装は指示していない」と計画性を否定したが、「中国産のラベルを作った
かは記憶にない」とも話しており、すべて国産と偽って販売していた可能性も出ている。
(写真)社長宅から資料を運び出す捜査員
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