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『桂よ。 わが愛・その死』三宅 一郎(著) 海竜社 (2005/9/2)
第四章 創る・描く・書く
■皇后さまが「アリスの丘」に p154-155より引用
また、現在の皇太子殿下がご成婚なされたときのことですが、皇室でのご婚儀にはウエディングケーキと
いう習慣はないということでした。ただ、ご皇族やご友人などを招いた内々の祝宴では大丈夫との言葉を受けて、
桂は皇太子殿下と雅子さまの恋の年月と同じ七年間、洋酒に漬け込んでいた干しブドウやカレンズを入れて
焼いた七段重ねのウエディングケーキを作って、皇后さまにお届けしました。
皇后さまはとてもお慶びになり、お二人に桂からのプレゼントだとおっしゃって紹介されたということでしたが、
お二人は祝宴に使うものだとは知らず、おやつとして食べてしまわれたというお話をうかがいました。
「内輪のお祝いの会で、桂さんのケーキをお切り分けし、みなさんにお配りする予定が立たなくなってしまいました」と
皇后さまからご連絡をいただいたとき、桂は即座に「同じものをお作りします」と答え、さらに一回り大きなものを作り、
ご祝宴の当日に東宮御所にお届けしました。お二人はそれをウエディングケーキとして披露され、実際にケーキカットをして、
ご出席のみなさまにお配りしたということでした。