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★中国の発電所排煙、子どもに発達障害
中国の石炭火力発電所のそばで生まれた子供は、通常より発達障害を起こす
リスクが高まることが統計的に裏付けられた。排煙に含まれる大気汚染物質が
原因で、汚染除去装置の不十分な施設を多く抱える中国にとって深刻な問題に
なりそうだ。米コロンビア大と重慶医科大などの研究チームが米専門誌に論文を
発表した。
研究チームは、重慶市銅梁地区にある石炭火力発電所が04年に運転を止めた
前後に、半径2キロ以内に住むたばこを吸わない妊婦から臍帯血(さいたいけつ)
を採取。発電所の排煙に含まれ、発がん性や発達毒性などが指摘される多環
芳香族炭化水素(PAH)の蓄積量などを比べた。
さらに、生まれた子供が2歳になった時点で面接式のテストを行い、運動と適応、
言語、社会性の4分野について発達度を測定した。
その結果、発電所が稼働中の02年に生まれた110人中15人で運動分野の
発達障害がみられたのに対し、05年に生まれた107人では、障害は5人に
とどまった。
PAHの蓄積量は、発電所が稼働していた02年の方が05年より1.5倍ほど高く、
研究チームは、間接喫煙などほかの汚染物質の影響も考慮した統計解析から、
「発電所の停止で子供の発達障害が有意に減少した」と結論づけた。
中国では、発電電源の75%を占めるほど石炭火力への依存度が高い。脱硫装置
などの設備がない発電所もいまだに多く、大気汚染の温床になっている。
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