08/07/26 18:35:12 xZQ9B6Yv0
ロシア人にとりロシアはひとつの世界として完結してるとされる。
ロシア人はアジアには白汗国、西洋にモスクワ大公となのった。どっちでもよかったのだ
ただしロシア皇帝はピョートル大帝あたりからむりやり西洋文明を取り入れていく。
この人は徳川将軍綱吉の時代だ
ロシア皇帝は西洋文明を賛美し、ロシア人は民族衣装を着るのを禁止され
ドイツ風の服をきること、ヒゲをきることを強要された。
町も西洋風につくりかえた。それが首都ペテルブルクだ。つまるところ
いまの中国とおなじだが独裁者が民衆を労働搾取して、そのカネで西洋化をすすめる
という強権政策が数世紀つづけられた
ほとんどのロシア民衆が農奴という奴隷に落ちるまでしぼりとられた
これが上手くいった理由としてロシア人(スキタイ人)がモンゴル的な家長絶対制度
をもっていたことがあげられる。つまり家長が暴君として権力を持っていたし、
子供を殺そうと妻をむちで殴ろうとそれを男らしいとして容認する傾向にあった。
皇帝は国の家長であるから、ロシア民衆を強権支配できる。こんな理屈だな。
この西洋化においてロシアのものはすべて下等とされ、フランスなどの外国文物は
崇められた、これについてはロシア人はつよい劣等感がある
だが奇妙なことにソ連時代のロシア人はアメリカを軽蔑して優越感を持っていた。
アメリカ人はロシアのような文化のない、なりあがり者、頭が悪い、というような偏見だ
冷戦時代、敵対してるアメリカを褒めるわけに行かなかった理由もある
かわりにイギリス崇拝、日本崇拝となった。
共産党の幹部は今週は専用機でロンドンのハロッズで買い物しての紅茶をのみ、
つぎの週は日本で買い物して家電製品を買い緑茶をのむ
という冗談すらあった。しかも西洋ではロシア人は野蛮として差別されたのに
日本では大切にされ差別もなかったのでソ連人はますます日本好きとなった。
ネットの時代になっても西洋文字のアルファベットでなくキリル文字を使うロシア人は
一つの世界として完結している(PC普及率も若者で一割程度と低い)
であるから、古い時代に成形された世界観というのは独自なものでなかなか、かわらない。
まあ、世界で反米な国はだいたい(アメリカと戦った)日本好きなのである