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羽咋市滝町の耕作放棄地に今月初めに放牧された羊三匹のうち一匹が二十日までに、暑さのため死んだ。
日陰の少ない田んぼで、連日の高温がこたえた熱中症とみられる。関係者は残る二匹のため、日陰を多く
するなど対策に乗り出した。
羊は河北潟干拓地の農園から借りたサフォーク種。伸び放題の草を食べることで、手間をかけずに景観保全を
図る石川県内でも珍しい取り組みとして、県中能登農林総合事務所が中心となって今月三日に放牧した。
国道249号滝ロードパーク近くの元水田(約千六百平方メートル)に水飲み場とよしずを載せたねぐらを設け、
周囲に有刺鉄線と電気柵を張った。
三匹のうち一匹の雄が、腹を上に向けて息を荒くしているのが見つかったのは十九日午前十時ごろ。世話に
当たっていた地元滝町の宮本弘町会長らが見つけ、同事務所などに連絡。県畜産総合センターの職員も
駆けつけたが、手当てのかいなく間もなく死んだ。河北潟の農園の羊も暑さで弱っているといい、同センター
では死因は熱中症と見ている。
羽咋では連日高温が続き、十九日の最高気温は二九・三度だった。
地元では増える一方の耕作放棄地問題に十年ほど前から取り組んでおり、今回の放牧に大きな期待を寄せていた。
現場の荒れた状態を見た谷本正憲知事の直接指示もあって今回の試みをモデルケースにしたいと意気込んでいた
県も予期せぬ事態に落胆している。
宮本町会長は「次第に慣れて、かわいかったのに残念。残り二匹にはこれまで以上に気を使っていきたい」と話した。
ソース
北國新聞 URLリンク(www.hokkoku.co.jp)
【画像】耕作放棄地に放たれた3匹の羊。うち1匹が死んだ
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