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・開幕まで3週間に迫った北京五輪の観戦ツアーの売れ行きが伸び悩んでいる。
「冷凍ギョーザ中毒事件、チベット問題、四川大地震……。春から悪いニュースばかり続いた
ことが響いている」。日本旅行の担当者は困惑気味に話す。5月から売り出した800人分の
ツアーの予約はまだ100人程度。水泳、野球、体操などの人気競技観戦ツアーが早々に
さばけた後は動きが止まった。特に陸上、柔道の予選、男子レスリングなどは売れ残りが
目立つ。サッカーも「ワールドカップと違い、23歳以下という選手の年齢制限のある五輪は
売れ行きが今ひとつ」と浮かない表情。
他社も勢いに欠ける。JTBは前回アテネ大会の3倍強の1万人分のツアー販売を決めた。
しかし、3月の販売から3カ月余りで売れ行きは目標の6割強にとどまる。トップツアーは
2000人の目標に対して半分あまり。ANAセールスも1200人の募集に対し6割ほどと苦戦。
北京大会のチケットは昨春、大手代理店など8社が割当枚数を日本オリンピック委員会(JOC)に
要望。アテネ大会より2万枚多い7万枚の配布を受けた。06年の中国旅行者数は前年比10%
伸びたこともあり、要望が強気だったことも裏目に出た。トップツアーは「アテネの倍の目標を
掲げてチケットを押さえた。こんな事態になるとは予想できなかった」と頭を抱える。
16万枚だったソウル大会は即日完売が相次いだのに比べ、今回これだけ伸び悩んでいる
背景に、食品安全や環境問題、大地震などがあるのは明らかだ。JTBが見込んだ夏休みの
中国旅行者数は前年比36%減で、「観光のついでに五輪を見ようという人が大幅に減った」(ANAセールス)。
ただでさえ航空運賃の値上がりで海外旅行客が低迷する中、一層の業績悪化につながる
売れ残りは避けたいところ。「全国の競技団体や愛好会などを回って団体ツアー獲得を図る」
(JTB)など追い込みに懸命。北京ツアーに、人気薄の観戦チケットを100円でつけたり、
10万円値引きの女子バレーボール観戦ツアー(19万8千円)も出現している。(抜粋)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
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