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「大阪のおばさんに負けました」。小田原市立国府津中学(遠藤隆佳校長)の
3年生97人が修学旅行で浪速商人(なにわあきんど)の体験学習をした。
小田原名産を持参して物産展を開き、手ごわい「おかん」に挑んだが―。
(岡田宙太)
「浪速商人のパワーを肌で感じ、人とのコミュニケーションを学ぶ」と選んだ先の
ひとつが大阪市福島区の福島聖天通商店街。全国の中学生の体験学習を受け
入れる。国府津中による「神奈川県物産展」のカラーポスターを事前に張り出して
くれた。
2泊3日初日の6月中旬の午後。3カ所の特設露店のブースと商店街を行商する生徒に
分かれ、小田原名産のキンメダイ、アジなどの干物と国府津でとれたサマーオレンジを
夕食の買い物客に売り込んだ。生徒は「小田原城のふもと国府津からきました」
「脂のってます。天日干し」と売り口上。
完売がノルマだが、行商の高梨勝君は、はじめはなかなか声が出なかった。
「中年のおばさんに『もっと安くていいやないの』と言われた。赤字になるから勘弁してと
いったけれど、押し切られて干し桜エビ(一袋1250円)を千円にしてしまった」
事前に大阪弁も勉強し、藤浪加菜さんは「おおきに」を連発したものの、「1200円の
値札なのに千円しかくれない。買ってくれないと困るのでまけました。大阪の人は厳しい」。
ほとんどの生徒が大阪女性パワーにたじたじだったという。
「忙しくて、お釣りもいくらか、わからなくなった」と野川恵利花さん。仕事の大変さ、お金の
大切さを学んだ。
指導した大森真紀子教諭によると、「売れなきゃ帰れません」と通行人に泣きついて
売り込んだ生徒もいて、持参した中型段ボール5箱、仕入れ値10万円分の物産を完売した。
ただ、利益は生徒1人あたり100円に届かなかった、という。
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