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毎日新聞社のネット戦略を見てみよう。
新聞はどこまで本気なのか?
この秋、朝日、読売、毎日、日経、産経の5大全国紙が立て続けに
ネット戦略を打ち出している。そこでいちばん興味がわくのは、「じゃあ
内部にいる現場の人間は、実際にどこまで本気なのか?」である。
では毎日新聞の場合どうなのか? 同社デジタルメディア局編集・編成
担当部長、高島信雄氏は社員の意識をこう語る。
「少なくとも『もう新聞だけ作っていればいいや』という時代じゃない、
というのは全社員が感じています。新聞が今後順調に部数を伸ばすかと
いえば疑問ですし、なにより若い人たちの間ではインターネットや携帯電話
を使ったコミュニケーションが主流になってきている。
こうした流れに対応し、現にわれわれはここ数年デジタルメディア部門に
力を入れてきています」
だが会社の末端まですべての人間が同じ価値観を共有しているとは
限らない。笛吹けど踊らず。それが組織のむずかしいところだ。
「例えば、われわれはデジタルメディアの担当です。
だから『ウェブでニュース記事が読めたからといって新聞本紙の部数は
減らない。紙とネットは住み分けできる』と考える立場です。
ところが一方、紙の新聞を毎日作り、売る立場の人間から見ればなかなか
そうはいかないでしょう」
ネットは新聞にとってマイナスである、紙はウェブより上位にある
べきだという皮膚感覚は、新聞記者が日々記事を書くときにも現れる。
「われわれが会社全体としてネットに力点を置き始めているのはまちがい
ない。ですがそれに伴い、急速度で全社員の意識改革ができているかと
いえばそうじゃない。例えば、デジタルメディア局の人間はもちろんネット
志向ですが、逆に支局の第一線で夜討ち朝駆けをしている人間はちがいます。