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★毎日「変態ニュース」騒動が示す、メディアの地殻変動
◎追い詰められた毎日新聞
・毎日新聞の英字版ウェブサイト「毎日デイリーニュース」の「WaiWai」というコーナーで、
「南京大虐殺の後継者の日本政府は、小児性愛者向けの漫画を使ってオタクを自衛隊に
ひきつけようとしている」などの非常識な記事を掲載していた問題が、強い批判を浴びている。
毎日新聞社は、このコーナーの連載を停止するだけでなく、担当記者を懲戒休職、編集部長や
デジタルメディア局長を役職停止とするなどの処分を決めたが、騒動は収まらず、毎日.jpへの
広告の出稿が止められ、自社広告だらけになるなど余波は続いている。まとめサイトまで
作られ、過去の記事の魚拓(キャッシュ)も保存されているので、今でも読むことができる。
◎チェックなき「第四権力」
これを読む限り毎日新聞社に弁解の余地はないが、深刻なのはこんな非常識な記事を
7年間にわたって連載し、たびたび寄せられた抗議を同社が無視していたことだ。社告によれば
今年5月下旬に「インターネット上の掲示板で批判」が始まって初めて、問題の記事を削除
したらしい。インターネットがなければ、この連載はいつまでも続けられていたわけだ。
メディアはよく「第四権力」と呼ばれるが、これには他の権力と異なり、それをチェックする
仕組みがない。たとえば2005年に公正取引委員会が、新聞の特殊指定の解除を検討したとき、
すべての新聞と雑誌がこれに反対するキャンペーンを繰り広げ、政治家や評論家まで動員
していたが、反対にこの流れに疑問を呈したのはlivedoorニュースだけだった。
(>>2-10につづく)
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