08/07/14 23:31:50 4KelZgOt0
昨年、韓国国家情報院の真相調査委員会は1973年の金大中氏拉致事件を
韓国中央情報部(KCIA)の組織的犯行と断定する報告書を公表した。
今さら何故過去の事件が蒸し返されるのかというのは大きな謎であるが、
その前に金大中事件とは何だったのか、金大中事件を実行した朴正煕
政権とはどの様な政権だったのかという点について考えてみたい。
朴正煕氏は元帝国陸軍将校であり、満州国陸軍での勤務経験もある。
岸、田中角栄らと同様の「満州の残滓」に属すると思われる。
また、南朝鮮労働党(共産党)に入党し、軍内党細胞の指導者であった
という経歴からも、元来は親北朝鮮派であったと想像される。
朴正煕氏は1961年にクーデターを起こして韓国の指導者となり、
1965年に日本との国交を回復する。この際の日本からの巨額の支援、
更にはベトナム戦争への参戦を通じて韓国は急速な経済発展を遂げる。
日本としては、韓国が経済発展することで、日本への不法移民が減少
することを期待していたのではないかと考えられる。
また、もう日本側の一つの目的としては、日中国交回復への好影響も
考えられる。日本と国交を回復し援助を受け入れれば中国も韓国の
ように急速な経済発展が望めるはずだ、と日本の外交関係者は日中
国交回復に乗り気でない毛沢東を説得したのではないかと想像する。
韓国は日中国交回復のダシに過ぎなかったのではないかという仮説だ。
日本の朝鮮半島に対する長期的政策としては二種類存在したと思われる。
一つ目は、韓国を経済発展させ、日本と同レベルの先進国に育てた上で
EUのような超国家組織の一員として日本と韓国、台湾などを経済的に
統合していくというものである。大東亜共栄圏再興シナリオと呼べるだろう。
この場合、朝鮮半島は韓国中心に統一されていくことになる。