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・「ニートはどうして男だけなの?」。確かにテレビ、雑誌などが報じるニートは男性ばかりだ。
一般的なニートの定義は、学校に通っておらず、働いてもおらず、職業訓練も行っていない、15-34歳
までの若年者。内閣府研究調査によれば、02年のニートは約85万人。この調査では、厚労省の「労働
経済白書」(04年)のニートの数字52万人と比較している。この数字の開きは「家事手伝い」を含むか
含まないかの差だと表記している。「家事手伝い」とされているのは女性がほとんど。実際のニートの
男女比は半々だそうだ。
なぜ、「ニートは男性」のイメージが強くなったのか。
「我が子をニートから救う本」などの著書がある立教大大学院小島貴子准教授は「日本は男女に関して
画一的、表面的なものの見方が続いているため、仕事をしてない男性に対しより厳しい目を向けている」と
説明する。女性は「家事手伝い」という立場が一応認知されていて、仕事をしてなくてもやがては
「結婚」という言い訳が通じる。また女性の場合、一生働き続けるという文化が未成熟なのも影響。
さらに、ニート脱却も男性の方が不利。ニートがいきなり毎日・フルタイム働くのは難しく、訓練する期間が
必要な人もいる。女性の場合は派遣社員でも短期間働ける職種があるのに比べ、男性は少ない。面接でも
女性は「家事手伝い」が通じるが、男性の場合は就職していない「空白期間」を問題にされたりする。
小島さんは、男性ニートについて「親が働く前から正社員になれ、長く勤めろ、など強い要求をしたために
逆に働けなくなってしまう場合が多い」と明かす。ニートの子を持つ親は、期待しすぎて信頼していない
ケースが多く、むしろ、期待せずに信頼することが、子供を立ち直らせる事に繋がるとしている。またニート
男性も、社会復帰した最初から完璧にやり抜こうなどと言う気負いは捨て、徐々に慣れればいいという
気持ちが必要だとしている。そして、「本人の問題より、企業が採用窓口を広げることが最重要。仕事が
続けられるよう職業訓練をすることも必要。そうしなければ現状は変わりません」と話している。(一部略)
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