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デリバティブの終焉
1980年代以来、米英が経済的な強さの源泉として維持発展してきた
「投資銀行による金融革命」「デリバティブ」を使った、米英金融界の
大儲け戦略は、おそらく二度と立ち直ることのない終焉を迎えている。
今回の金融危機を機に、世界の銀行規制を決めているBIS(国際
決済銀行)は、サブプライム住宅ローン債券に象徴される銀行の簿外でのデリ
バティブ投資を規制する方向に動いている。手持ち資金の何十倍もの投資がで
きるデリバティブは、連鎖破綻した際、金融システムそのものを破壊する大崩
壊を引き起こしかねないからだ。
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規制をかけられたら、デリバティブは大儲けの道具ではなくなり、米英の金
融の魔術は消える。今回の金融危機は、金融の儲けで経済全体を回してきたこ
の20年間の米英経済の活況を不可逆的に終焉させかねない。冷戦後の米英の
覇権を支えきた金融の魔術が解けた後なら、ロシアが音頭をとって国際金融界
の立て直しをするという、今はまだ法螺話にしか聞こえない展開が、現実のも
のになりうる。メドベージェフやプーチンの従来の発言から、ロシアの上層部
がそのあたりを見据えていることが感じられる。
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