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教育長出席し合否裏会議、「調整枠」は3割…大分教員汚職
大分県の教員採用に絡み、少なくとも1990年代後半から2000年代初めまで、
当時の県教育長らが出席した非公式の会議で、合格ラインに達していないにもかかわらず、
口利きがあった受験者の合格を決めていたことが分かった。
複数の元県教委幹部が読売新聞の取材に対し証言した。
会議には教育長のほか、ナンバー2の教育次長(現・教育審議監)ら3~4人が出席した。
小、中、高校の教員採用が対象で、会議に参加した教育長は2代にわたるという。
県教委がトップを含め組織ぐるみで不正を行っていた実態が浮かび上がった。
90年代後半から00年代初めにかけ県教委で人事に関する業務に携わり、
会議に出席していたという元幹部の証言によると、会議は面接などの2次試験後、教育長室で行われていた。
小学校教員の場合、数十人の合格枠のうち、7割は上位成績の受験者を合格とし、残りの3割を「調整枠」とした。
点数が合格ラインに達していなくても、口利きがあった受験者について、得点などを参考に合格としていた。
この元幹部は「当時は当たり前だと思っていたが、今は不正の犠牲になって落ちた受験者に
申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と述べた。別の元幹部も
「会議で、本来は不合格だった受験者を合格ラインの上に引き上げたことがある」と認めている。
これに対し、当時の教育長の一人は「そのような会議を開いたことはない。口利きを含め不正は一切なかった」と話した。
当時の別の教育長は「試験に関して幹部が集まる機会はあったが、
自分は試験結果の報告を受けただけだ」としている。現職の小矢(こや)文則教育長も、
これまで一連の汚職事件への自らの関与を否定している。
採用試験の合格者は、担当課の人事担当者が成績一覧表を作り、課長と協議して合格ラインを設定。
その後、教育次長、教育長がそれぞれ決裁し、正式に決まる。
(2008年7月11日14時54分 読売新聞)
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