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◆贈賄業者側からゴルフ接待、文科省現職幹部3人を懲戒免職
文部科学省の施設整備を巡る汚職事件で、同省は10日、贈賄側の「五洋建設」子会社
顧問の倉重裕一被告(58)からゴルフや飲食の接待を受けるなどしていたとして、文教
施設企画部の長沢護参事官(53)ら現職幹部ら3人を懲戒免職、4人を減給などの懲戒
処分にした。
免職された職員は文教施設部在職中に接待以外にも、自宅のエアコンやゴルフセットなど
を贈られるなどしており、業者との癒着の実態が浮き彫りになっている。
同省は今年4月から調査チームを設置、同省職員やOB、同省文教施設企画部から
国立大学に出向中の職員などを対象に聞き取り調査を実施してきた。その結果、倉重
被告と飲食やゴルフなどをともにしていた職員は計18人に上っていたことが明らかになった。
免職になった長沢参事官と中島省吾・参事官付企画官(52)、沢本清史・筑波大前施設
部長(54)の3人は接待の回数が突出しており、「公務員倫理や社会通念から大きく
逸脱している」と判断された。
同省によると、長沢参事官は2003年~07年にゴルフ19回、飲食19回、中島企画
官も04年~08年にゴルフ19回、飲食6回の接待を受けた。二人は、このほかにも
ワイシャツの仕立券やきりたんぽ鍋セットなどを受け取り、長沢参事官はゴルフセット
(30万円相当)も贈られた。
沢本前部長は01年~07年にゴルフ10回、飲食5回の接待を受け、02年には自宅の
新築祝いとして、エアコン4台(計60万円相当)の提供を受けた。中島企画官は今年2月、
この見返りに上司である長沢参事官の了解をとったうえ、倉重被告に公表前の予算に
関連する資料を提供していたという。
処分を受けた職員の大半は、前文教施設企画部長で収賄罪で起訴された大島寛被告
(59)の紹介で倉重被告とのつきあいが始まっていた。調査に対し「上司に誘われて
ゴルフに行き、特定の企業の社員という認識がなくなってしまった」と話しているという。
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