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「着服 返せばいいのか」 県教育委員長 告訴回避の風潮批判
浜田市の県立浜田水産高の男性元教員（５５）（懲戒免職）が同窓会費などを着服した
問題で、県高校体育連盟専門部に続き同校同窓会も刑事告訴しない方針を決めた。
一方、９日の県教育委員会議で、北島建孝・教育委員長は「返せばいいのか」として、
弁済されれば刑事告訴、告発しないとする風潮を批判した。
同校同窓会の「浜水会」（吉中克吉会長）は８日夜、同校で役員会を開催、吉中会長が
「心配をかけて申し訳ない」と陳謝。約６８４万円が全額弁済されたことや監査体制の
甘さへの反省で、告訴しないことを決めた。会計、監査、通帳の管理者を分けることなどの
監査体制の再構築も決定した。
一方、教育委員会議では、河原一朗・高校教育課長が、元教員は同窓会費と県高体連
ハンドボール専門部の経費の計８１９万円を全額弁償し、刑事告訴はされないと報告した。
これに対し、北島委員長は「悪いことをしたら社会的に罰せられるのは当然という道を
つけるべき。返せばいいというのであれば、たいしたことがないと考える人が続く」と指摘した。
（2008年7月10日 読売新聞）
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