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深谷市の生活保護費不正受給事件で、逮捕された元暴力団組員崔鳳海容疑者
(60)が、市から不正受給分の返還請求を受けた直後に、所有する高級国産車を
親族名義に変更していたことが八日、分かった。同日の深谷市臨時議会の
全員協議会で報告された。市は「差し押さえが難しくなってしまった。
弁護士とも相談し対応を検討したい」としている。 (柏崎智子)
市福祉課によると、市は四月二十一日に約十万円、五月十五日に約千八百万円の
返還を崔容疑者に請求した。同容疑者は同十九日に同課を訪れ、車の名義を弟に
変更したとして車検証の写しを職員に見せた。変更は同二日付で行われていたという。
また、崔容疑者は同二十二日、一括返還はできないため月額一万円の分割払いを
したいという内容の履行延期申請を提出。市が六月、不承認を通知すると、再び
月額二万円の分割払いを申し込む内容で申請してきたという。月額二万円でも返済には
七十五年かかり、同課は「認めない」としている。
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