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大分県の教員採用を巡る汚職事件で、県教委義務教育課参事・江藤勝由(かつよし)被告(52)
(収賄罪で起訴)が、小学校教員だけでなく中学校教員の採用試験でも、一部の受験者の点数を
かさ上げしたと関係者に話していることが8日、わかった。
県教委ナンバー2の教育審議監だった同県由布市教育長・二宮政人容疑者(61)(収賄容疑で逮捕)
ら上司の指示で行ったという。県警は不正の全容解明を急いでいる。
関係者によると、新たに江藤被告による点数の改ざんが判明したのは2007、08年度の中学校の
教員採用試験。07年度は513人、08年度は537人が受験し、いずれも31人が合格。
競争倍率は16・5倍と17・3倍だった。試験は7月下旬に教養と作文などの1次、9月中旬に
面接などの2次試験が行われた。「金銭の授受は一切なかった」と話しているという。
また、江藤被告が県警の調べに対し、08年度の小学校教員採用試験について、約15人の点数を
かさ上げしたと供述していることも判明。
1次と2次を合わせ1000点満点の試験で、最大で百数十点加点した受験者もいたという。
江藤被告は上司から約20人を合格させるよう指示されたが、5人ほどは合格圏内だったため、残る
約15人に加点。
さらに合格ラインに達していた他の10人ほどについて、点数を減らし不合格にしたという。
指示を受けた中には、400点台後半の受験者が2人いたが、上司から「知人だから絶対に通してくれ」
と言われたため、1次と2次を合わせて百数十点を上乗せして合格させたという。
県教委義務教育課によると、江藤被告は1次試験の合格ラインの設定に中心となってかかわっており、
事実上、合否リストを作成する立場だった。
江藤被告は07年度の小学校教員については15人以上の点数をかさ上げし、2年間で30人を超える
受験者が不正な操作によって合格したとみられる。
(2008年7月9日03時03分 読売新聞)
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