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湖や沼などで生態系への悪影響が問題となっている外来魚ブルーギルから栄養価の高い
養鶏の飼料を作ることに、立命館大生命科学部生物工学科の久保幹教授(環境微生物工学)らが
7日までに成功した。餌の量を以前より減らしてもよく育つことから、穀物価格の高騰で
養鶏飼料が値上がりする中、餌代の削減が期待できる。
久保教授らは、琵琶湖に生息するブルーギルを細かく砕き、納豆菌の一種である
「HA12」という微生物を使い、たんぱく質をさらに細かくペプチド化した。これを大豆や
トウモロコシなどの飼料に混ぜ、シャモに与えたところ、5~10%体重が重くなった。
琵琶湖から駆除したブルーギルを回収し、粉末化していた滋賀県の淡海再資源化協同組合と
共同で研究。ペプチド化すると、ただ粉末化しただけよりも吸収率が上がり、
養鶏の健康にも良いという。
同じ外来魚であるブラックバスからも作れる。今後1年以内に事業化されるという。
滋賀県によると、琵琶湖で駆除される外来魚は年間500トン以上で、
その大半はブルーギルという。
最終更新:7月7日22時2分 7月7日21時44分配信 時事通信
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