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奈良・巣山古墳、類例ない大型木製品が出土
奈良県広陵町の国特別史跡・巣山古墳(4世紀後半)の周濠(しゅうごう)から、
表面に文様が刻まれ、朱が塗られた類例のない形の大型木製品が出土し、町教委が22日、発表した。
木製品は船の形に復元でき、埋葬前に遺体を仮安置する「殯(もがり)」の場から
古墳まで遺体を運んだ霊柩船(れいきゅうせん)の一部とみられ、古代の葬送儀礼を実証する発見となる。
杉製の部材は長さ3・7メートル、幅45センチ、厚さ5センチ。復元すると長さ8・2メートル。魔よけを意味する三重の円と帯状の文様が刻まれていた。
クスノキ製の屋根状のもの(長さ2・1メートル、幅78センチ、厚さ25センチ)の復元長は約4メートル。
表面に直線と弧線を組み合わせた「直弧文」と三重の円が刻まれ、一部に朱色の顔料が残っていた。
組み合わせると、先端が反ったゴンドラ形の船に棺を載せたような形になる。
中国の史書「隋書倭国伝」(7世紀)に「貴人は、三年外に殯し、葬に及べば、
屍(しかばね)を船上に置きて、陸地にて之を牽(ひ)く」と記述され、形状が合致する。
巣山古墳は全長約220メートルの前方後円墳で、被葬者は大王(天皇)級の有力者とされる。
出土品は3月4、5日に町文化財保存センターで一般公開される。
2006年2月22日17時11分