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◆痛ましい光景と重大な決断に直面する農家
6月の豪雨とそれによるミシシッピ川などの氾らんで、アイオワ州の農家が
苦境に立たされている。
ロバート・クンツさん(60)一家は避難命令に従い、身一つで避難。保有する
1011ヘクタールの農地の半分が浸水し、トウモロコシと大豆畑が被害を
受けた。また、自宅や倉庫も水浸しになったため、農機具や家具なども使い物
にならなくなってしまった。「こんなにひどい災害は経験したことがない。何軒の
農家が戻ってくるか分からない」とクンツさんはぼやく。100年ほど前にドイツと
スイスから移住してきたクンツ家は2人の息子(チャドさん、トレントさん)で4代目になる。
アイオワ農業連合会のクレイグ・ラング代表は「9万軒ある農家のうち、3分の1が
深刻な被害を受けた。500年に1度といわれる洪水で州東部のほとんどが浸水
したので、元に戻るにはかなり長い時間がかかるだろう」と話す。連合会の被害
見積もりは80億ドル(約8400億円)に上るという。
トレントさん(26)は「農作物の種類を多様化し、リスク分散に努力してきた。だが、
今回の洪水は農民の信念まで奪い去るものだ。神には逆らえないが、気象予報士
たちは今年は異常乾燥だと言っていた。その結果がこれだ」と怒りをぶつける。
ポンプを使った排水作業などで水は引きつつあるが、クンツ一家が自宅に戻れる
めどは立っていない。それでもロバートさんは「これは道路の減速用バンプのような
もの。乗り切らなくてはならない。頭の中はもう来年のことばかりだよ」と息子たちを
励ましている。
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