08/07/05 00:07:09 wqmJcv5V0
何か事件が起きる度にネットという媒体の匿名性が議題になる。
大手企業が槍玉に挙げられ、不買運動が盛り上がった時などは特に。
名前を出さないから言いたい放題言える。責任逃れの卑怯な振る舞い。
そう零したくなる企業側の気持ちも理解できる。
何しろ反撃に転じようにも、相手が何処にいるかわからないのだから。
我々は何処にもいないし、何処にでもいる。
某掲示板で匿名の投稿者が投稿していった言葉だ。
所定の掲示板に集う匿名の人々をマスメディアは一括りにしたがるが、
実際のところ共通項など無きに等しい。
年齢、性別、職業、住所、それぞれを異にする者が
たまたまその時点においてその掲示板を覗いていたに過ぎない。
そもそも仲間意識などない。だから一つのスレで同調していた二人が、
その隣のスレでは口汚く罵り合っていたりする▼
ところがそんな匿名の人々が突然、
極めて強固な団結をもって所定の対象を攻撃し始めることがある。
某新聞社の不祥事を発端とした今回の事件は、
それが最も典型的に開花した事例と言えよう。
互いに顔も名前も知らないはずの人々が何故か気脈を通じ、
一致団結して組織的な運動を展開するのだから企業としては不気味に違いない。
そうした運動を反社会的な行為と決めつけ、
既存のメディアを使ってある種のレッテルを貼りたがるのも無理はない▼