08/07/04 09:36:48 O
・生後約1カ月の長女を衰弱死させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた福岡市博多区に
住む20歳の夫妻(事件時ともに19歳)の初公判が2日、福岡地裁(谷敏行裁判長)であり、2人は
起訴事実を一部否認した。検察側は冒頭陳述で「飼い猫のトイレとして使っていた段ボールに長女を
寝かせていた」などと非情な養育実態を明らかにした。
2人は起訴事実の認否で「故意ではなかった」と述べた。夫は「できる範囲のことはやった」。
妻は「どうにかしてミルクを与えようとした」と述べた。
妻は経済的理由などから出産までに診察を受けず、福岡県春日市の病院に救急搬送されたいわゆる
「飛び込み出産」だった。出生時体重が2480グラムの低出生体重児だったため、医師が入院を
勧めたが、2人は翌日に長女を退院させた。
夫はその日、包丁を手に妻に「ごみ袋に入れて捨てる」などと叫び、夜泣きで眠れないため、
長女を段ボール箱で寝かせるよう妻に指示した。妻は夜中の授乳をしなくなり、2人は長女を
残したまま度々外出するなど栄養状態などを確かめることもしなくなった。
◇
「静かな環境で生活していたのに子供が割り込んだ」「飼っている猫の方が可愛かった」。
身勝手な若者夫婦像が浮かび上がる。
2人は06年1月、携帯電話のサイトを通じて知り合い、メールを交換するうちに一度も会うことなく
交際がスタート。同年3月に神戸市内の夫の実家で同居を始めた。1年後、妻の妊娠が分かったが、
2人は互いの両親に知られると引き裂かれると考え、転居を計画。インターネットで、暖かい九州・
福岡の「家賃5万円以下」「敷金・礼金なし」などのキーワードで検索し、07年10月に引っ越した。
夫は、県警の調べに「子供は嫌いで赤ん坊独特のにおいも嫌。死んでもよかったと思った」と供述。
妻は「夫に殴られてもミルクをあげ続ければよかった。子供の命より自分の安全を守ってしまった」と
話したという。(一部略)
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