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●ＭＤ網配備、他の国に要請も＝米、ポーランドに注意を喚起
米国務省のケーシー副報道官は１日、ポーランドに対し、ミサイル防衛（ＭＤ）網の
配備に関する同国との交渉が進展しなければ、他の国に要請するかもしれないと
注意を喚起した。
ケーシー副報道官の発言は、リトアニアのキルキラス首相がワシントンを訪問して
いるさなかに行われた。ケーシー氏は「もし何らかの理由で、ポーランドとの協定が
まとまらなければ、ほかを探すことになると確信している」と語った。
ただケーシー氏は、キルキラス首相とライス国務長官、ホワイトハウス、国防総省との
会談はＭＤ問題とは関係がないとし、「ポーランドに提案したＭＤ展開の観点から、
最終回答を得ることに努力している。われわれは現時点で、代替地に関するいか
なる交渉にも関与していない。なぜなら、ポーランドとの協定を締結するのが目標
だからだ」と述べた。
米国はポーランドとの交渉が長引いていることから、同国に代わるＭＤの配備先として
リトアニアへの打診を開始した。米当局者は、ＭＤ交渉責任者のルード国務次官代行
（軍備管理・国際安全保障担当）が先月、リトアニアを訪問したことを確認した。ただし、
この訪問の際には交渉は全く行われなかったという。
米国はイランなどの国からのミサイル攻撃を想定して、ポーランドに迎撃ミサイル１０基で
構成する発射基地を、チェコに高性能レーダー施設を設置することを計画している。
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