08/07/02 17:47:06 0
★中国の対日政策形成、ナショナリズムが主要因 米研究所長インタビュー
・中国のナショナリズム研究を専門とする米国オクラホマ大学「米中問題研究所」の
ピーター・グリース所長は産経新聞のインタビューに応じ、中国の対日政策で
ナショナリズムが果たす役割などについての見解を語った。一問一答は次のとおり。
--中国のナショナリズムをどう特徴づけるか
「ナショナリズムとは一般に国民が自国に対して抱く帰属と支持の意識を指すが、中国の
場合、非常に特殊だ。民族文化、とくに漢民族の血が基盤となる。文化面では中国の古い
文明への誇りが主であり、近年はそこに歴史上の屈辱という要素からの被害者意識が
加えられた。その被害者意識からの怒りが日本にぶつけられるのだといえる」
--そのナショナリズムは中国の日本への態度にどう影響しているのか
「中国の対日政策形成では不運なことにナショナリズムが主要因のひとつとなってしまった。
これは日中両国にとっても、北東アジアの平和や安定にとっても好ましくない。1990年代
までは中国では日本に対する歴史認識でも『中国共産党の指導で日本の帝国主義者を
打破した』という態度で、中国側の勝利やヒロイズムの強調が主だった。ところが95年
ごろから愛国主義教育の開始の下、中国側の歴史教科書の書き換え、第二次大戦の
新しい解釈、南京虐殺の新議論などにより、対日認識も変わってきた。日本は中国文化の
長年の受益者なのに恩義を忘れ、日清戦争で中国を破り、その後も侵略を続けたという
歴史解釈が広められた。日本側の残虐性や不公正が宣伝され、一般中国人の怒りを
あおり、現代の中国側の反日感情の基盤となっていった。この感情は永続性が強い。
こうした点では中国側の対日感情は他の外国に対する感情とは非常に異なるのだ」
(>>2-10につづく)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)