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★電子マネーエディ“通貨危機”? 月決済件数3位後退 「スイカ」「ナナコ」が勢力拡大
・電子マネー普及の牽引役だった「エディ」に逆風が吹きつけている。後発組のJR東日本の
「スイカ」やセブン&アイ・ホールディングスの「ナナコ」が勢力を拡大し、毎月の決済件数
ランキングでエディは3位に後退してしまったのだ。加えて、エディの運営会社ビットワレットの
2008年3月期決算は、サービス開始以来7期連続の赤字。積み上がった赤字が資本金を
食いつぶしかねない状況に陥っており、業界内では「エディ限界説」もささやかれ始めている。
エディは01年11月にサービスを本格スタートした。以来、日本の電子マネーの先駆けとして
カード発行枚数や加盟店を増やし、電子マネーの普及に大きな貢献をした。
ところが、後発組の参入で状況は一変する。JR東のスイカは07年3月以降、首都圏の
鉄道各社で使える「パスモ」やJR西日本の「イコカ」との相互利用を実現し、利便性を
大幅にアップさせた。
同年4月には、セブン&アイのナナコがサービスを開始。コンビニエンスストアの
セブン-イレブンの店舗網をテコに決済件数を急激に積み上げた。負けじとスイカ連合も
追い上げを加速させ、エディはこのウズにのまれてしまった。
昨年6月、エディの月間決済件数はナナコに抜かれてしまい、首位から2位に転落。
今年1月にはスイカ連合にも追い越され、現在は3位が“定位置”となっている。
金融業界では「今までは電子マネーといえばエディと思われてきたが、こうしたイメージも
変わりつつある。加盟店獲得にも今後、影響が出るのではないか」とみられている。
(>>2-10につづく)
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