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∞「道中日記」増刷3回 ●戦国時代に活躍 米沢で晩年
6月は「花の慶次」こと米沢で没したとされる加賀藩出身の武士・前田慶次の祥月。
慶次が上杉藩仕官のため、京都から米沢までの道中を描いた日記が売れている。
米沢図書館が再版したところ注文が殺到、あっという間に在庫はわずか。
慶次が主役のパチンコ台も大人気で、メーカーがヒット御礼に米沢の供養塔を参った。
盟友・直江兼続が主人公の09年のNHK大河ドラマにも慶次は登場予定といい、
米沢市も観光資源にと期待している。(南日慶子)
破天荒な振る舞いで「傾奇者(かぶ・き・もの)」と呼ばれる一方、天下無双の武勇を
誇った前田慶次は、親交を結んだ上杉景勝の家臣、直江兼続との縁で山形・長谷堂の
戦いに参戦。撤退戦をしのぎきったことで知られる。関ケ原の合戦後は上杉藩に仕官し、晩
年を米沢で過ごした。その生き様が小説や少年誌で描かれて90年代初め、爆発的人気を
博した。
「前田慶次道中日記」は、慶次が京都から米沢・上杉藩へ下った26日間を描いた。
原本を所蔵する市立米沢図書館が01年から3回、計2千部出版したが、昨年7月に完売。
以降、同図書館に「もう売っていないのか」「再版してほしい」といった声が多く寄せられ、
今月5日、3回目の増刷に踏み切った。
発売前、市内の書店で告知したところ、700部増刷に対し予約だけで200部の注文があった。
発売後も「問い合わせの電話が鳴りやまない日もあった」といい、あっという間に約650部が
売れた。「まさかここまで売れるとは……」と同図書館の担当者も驚きを隠さない。
道中日記は、市内に残る慶次ゆかりの地6カ所を紹介した地図付きだ。担当者は
「まんがやパチンコ台の影響が大きいが、慶次の自由な生き様にあこがれ、特に30歳代半ばと
みられる男性が本を買っているようです」と話す。
兼続が09年のNHK大河ドラマの主人公に決まり、熱心にPRしている米沢市商工観光課も
「慶次が着たとされる甲冑(かっ・ちゅう)が米沢市に残るなどしているので、こちらもPRして
いきたい」としている。
URLリンク(mytown.asahi.com)