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【野菊】わが家の「篤姫」会話
NHKの大河ドラマ「篤姫」が面白い。とくに「うつけ」(愚か者)のふりをしている13代将軍徳川家定と篤姫の
会話がいい。先日はドラマの後、わが家の会話に乗り移ってしまった。
「そちは変なおなごじゃのう」
「上様こそ変でございます。会社でも、うつけのふりをしておられるのでございますか?」
「そんなことはござらぬ。いくら給料が安くても、うちの会社は、うつけに給料を出すほど余裕はない」
「でも、上様のコラムを読むと、どうしてもうつけとしか思えませぬ」
「そ、そうか。自分では真面目に書いておるつもりじゃが…。まあ、たまには無知を装っておることもある」
「装っているのではなく、無知そのものではありませぬか。先週もデフレとやらがよかったようなことを書いて、
見識を疑われておいでです」
「ええい、うるさいうるさい。デフレが悪いことは百も承知じゃ。それでも、今よりはましだったということを
言いたかっただけじゃ」
「1カ月ほど前には、船場吉兆を擁護するようなことを書いて、袋だたきにあわれました」
「擁護したのではござらぬ。料理の使い回しはよくないに決まっておる。決まってはおるが、そんなに簡単に
決めつけてよいものかと言いたかっただけじゃ」
「どれもこれも、この野菊というタイトルにそぐわぬ内容ばかりでございます」
「タイトルの方が悪いのじゃ。そもそも、ネットに出る同じ記事には見出しがつくのに、肝心の紙面には
何もない。書きにくくて仕方ない」
「そんなことをおっしゃっては、編集長からクビにされるやもしれませぬ」
「わかっておる。本来の仕事はほかに山ほどあるのじゃ」
ここへ長女が帰宅してつぶやいた。 「あんたら、おかしいんとちゃう?」
「これ娘、親に向かって“あんたら”というような言葉遣いをするでないっ」
《今回のこのコラムのサブタイトルは『わが家の「篤姫」会話』です。念のため》(太田文彦)
02:12更新
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