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政府は27日、経済財政運営の方向性を示す「骨太の方針08」を閣議で決定する。与党との最終調整の結果、
医師不足対策では、大学の医学部定員を「早急に過去最大程度まで増員」という目標を新たに盛り込むことが
決まった。一方、教育予算や教員数の数値目標の明記は見送られた。
医学部定員はピークの84年度に約8300人だったが、08年度は約7800人。骨太08は「(定員抑制を打ち出した)
これまでの閣議決定に代わる新しい医師養成のあり方を確立する」と記し、増員目標を明確にした。
教育分野では、教職員数の増加を求める与党内の声に配慮し、「定数の適正化」という項目を追加した。文部科学省は、
教育予算や教員数増の数値目標を記した「教育振興基本計画」を閣議決定し、その内容を骨太08に反映させることを
求めていたが、財務省が強く反対。結局、時間切れで基本計画は決まらず、数値目標は入らなかった。
小泉政権以来の歳出削減目標は「最大限の削減を行う」という昨年の表現を引き継いだ。与党内から「削減は限界」
との声が相次いだが、福田首相の強い意向もあり、維持されることになった。
ただ、首相は医師不足対策や救急医療体制の整備といった社会保障分野を中心に、来年度予算では歳出削減目標
とは「別枠」で予算を確保する意向を表明。年末にかけての予算編成で与党からの歳出増の圧力が強まりそうだ。(庄司将晃)
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