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埼玉県深谷市の暴力団組員で無職の男(60)と妻(44)が、虚偽の申請書で同市から生活保護費を
不正に受給した疑いがあるとして、埼玉県警が生活保護法違反(不正受給)容疑で捜査を始めた。
近く強制捜査に乗り出す。捜査関係者によると、男らは2007年10月までの約2年間、群馬県北部の
接骨院で施術を受けたとする虚偽の申請書などを深谷市に提出。移送(交通)費と施術費の名目で
数百万円の医療扶助を受給した疑いがもたれている。生活扶助なども受給しており、市は男に
計約1800万円の返還を求めている。
医療扶助は「現物給付」が原則で、移送費は例外的に受給者に渡されるが施術費は医療機関に
直接支払われる。しかし、捜査関係者によると、市は施術費も男らに直接支給していたという。
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