08/06/26 21:56:04 0
・北朝鮮が26日、核計画の申告書を中国に提出し、米政府は北朝鮮へのテロ支援国家指定
解除すると発表した。流れを止められなかった日本政府への複雑な思いも交じり、家族は
落胆を隠さなかった。
▽圧力なくなる
「テロ支援国指定という圧力がなくなることは、私たち家族の命に直結するかもしれない」。
家族会事務局長で拉致被害者、増元るみ子さんの弟、照明さん(52)は険しい表情で語った。
田口八重子さんの兄で、家族会代表の飯塚繁雄さん(70)は「訴えてきたことがこんなに
簡単に解除になるとは…。私たちの活動は何だったのか」と肩を落とした。
飯塚さんの怒りは、日朝協議で「再調査」の代償として経済制裁の一部解除を表明した
日本政府にも向く。「首相はなぜブッシュ大統領に解除は困ると言ってくれなかったか。
裏切られたようだ」。
▽それでも信じたい
よど号メンバーに拉致された有本恵子さんの母、嘉代子さん(82)は「被害者の最後の1人が
帰ってくる日まで、米国は日本を助けてくれると思っていたが甘かった。日本は北に言うべき
ことを言い、被害者全員を返すまでは、びた一文渡さないと北に伝えてほしい」と話した。
だが、横田めぐみさんの母、早紀江さん(72)は、面会したブッシュ大統領の言葉を信じている。
「がっかりはするけれども、(ブッシュ大統領が)拉致問題をないがしろにするとは思わない。
大統領は『(拉致のことを)絶対に忘れない』とおっしゃった。気持ちは変わっていないと信じたい」。
▽またスパイ活動が…
曽我ひとみさん(49)の夫、チャールズ・ジェンキンスさん(68)は「指定が解除されれば、
拉致問題についての日本の力も弱くなる」と家族の懸念を代弁するように語った。北で暮らし、
北のやり方を知っている。「(制裁一部解除は)賛成ではない。万景峰号がまた入ってくれば、
日本の北朝鮮関係者が行き来でき、スパイ活動が再び行われる」とも警告した。
ジェンキンスさんは「北は拉致問題についてすべて知っている。被害者の記録はすべて
残っている」としたが、「再調査」で北に裏切られる可能性は捨てきれない。 (一部略)
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