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高山市主催の戦没者追悼式が24日に開かれたが、市広報誌の告知記事に「過ぎし
幾多の戦争事変において、尊い犠牲となられた英霊を追悼します」とする表現が
記載されていたことがわかった。「英霊」の言葉を使って戦死者を悼む個人の心情は
理解できるが、公的な追悼式典で靖国神社にまつられている戦死者を意味する言葉が
果たして適切だったかどうか。広く戦争犠牲者を悼み、平和への思いを新たにするのが
目的だとすれば、よりふさわしい表現があったのではないだろうか。(中沢一議)
追悼式は市民文化会館で開かれ、約600人が参加した。遺族を代表して、当時23歳
だった兄を戦地で失った女性が「武器を取らず、戦争せず、平和な21世紀であることを
願うばかり」と切々と訴えた。
告知記事は、15日発行の広報「たかやま」の「情報のひろば」のページに載った。
発行を担当する企画課によると、追悼式を所管する福祉課からの原稿をほぼそのまま
掲載したという。
靖国神社を参拝する遺族の多くは戦死者を敬う言葉として、「英霊」をごく自然に使って
いる。ただ、靖国神社は戦死者を、神道で死者を指す「御霊(み・たま)」としてだけでなく、
特別な表現でまつることで戦意を鼓舞し、戦争を美化してきた歴史がある。しかも、民間人の
空襲犠牲者や原爆犠牲者らは含まれていない。
URLリンク(mytown.asahi.com)