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二十一日午後零時半ごろ、神戸市西区長畑町で、地上約六メートルの高さに張られたケーブルテレビ局の
光ケーブルが半分ほど切られているのを、同社から依頼を受けた電気工事業者の男性が見つけた。
ケーブルは「ケーブルネット神戸芦屋」(神戸市東灘区)が敷設、まだ使用しておらず、利用世帯への影響は
なかった。
同市西区内では今月十九日にも、同社のケーブルが切られ、市西部の約二万八千世帯で九時間にわたりテレビ
視聴やインターネット通信ができなくなるトラブルがあったばかり。昨年四月にも同市垂水区内で同社のケーブルが
狙われており、神戸西署は器物損壊容疑で関連を調べている。
同署などによると、ケーブルは直径約二センチ。内部にある光ファイバー三百本のうち約百八十本が刃物のような
もので切断されていた。
ケーブルはCATVの回線として使用予定で、この日、同社が行った通信テストで信号が流れない不具合が
見つかり、調べていた。今月七日のテストでは異常はなかったという。同署などは不審者などの目撃情報の
収集を進めているほか、この日を含む三件の現場とも同社以外のケーブルや電線などがある中、同社の
ケーブルだけが狙われている点を重視。周辺にトラブルなどがなかったか確認を急いでいる。
専門知識持つ者か同じ会社狙われる
ケーブルテレビ局関係者らによると、回線などに使われる光ケーブルは、大半の局が電力会社などの電柱を
借りるかたちで、電線や電話線とともに張り巡らせている。インターネット通信用も含め多数のケーブルが混在
する中、特定会社のケーブルを見分けるのは「専門知識がなければ分からない」という。
また、ケーブルはあらゆる天気や気候の変化に耐えられるよう強度が高く、「市販されているはさみなどで切断
するのは難しい」とあるCATV局の社員。西区のケースも「途中であきらめたのではないか」と推測する。
CATVのケーブルを損傷させる事件は、各関係者とも「ほとんど聞いたことがない」と口をそろえるが、ケーブルは
地上の人目に付く場所にあり「狙われたら防ぎようがない」。今回、被害に遭った局関係者も「復旧に時間を要するし、
営業妨害が目的ならば許せない」と憤っている。
神戸新聞 URLリンク(www.kobe-np.co.jp)