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ネット君臨
2007年06月28日(木曜日) ネットでの「祭り」を取材して=岩佐淳士(社会部)
◇「匿名の悪意」看過できず―伝える怖さ、自覚を
ネット掲示板の文字を見た時、言いしれぬ不安に襲われた。「岩佐クンの歌を作ってみました」
「岩佐記者を退職に追い込もう」。
連載企画「ネット君臨」の初回記事(1月1日朝刊)で匿名による誹謗(ひぼう)中傷問題を取り
上げて以降、私を非難する書き込みがネット上にあふれた。中傷やうそを交えてからかわれ、一時は
話題にするのもいやだった。それでも、8カ月にわたって日本と海外のネット社会を取材して
「匿名の悪意」を黙って見過ごすわけにはいかないと感じている。
(略)
ネット社会は、一人一人が「メディア」になる。新聞に過ちがなかったなどと言うつもりはない。だが、
人のことを広く伝えるのには責任を伴う。
「ネットには自浄作用がある」という意見がある。誤った情報は自然に淘汰(とうた)されるという考え方だ。
2chの管理人、ひろゆき氏もさくらちゃんの募金について「不正がないか調べて結局、不正がないと分かって
よかったではないか」と言った。しかし、一度つけられた傷は簡単には回復しない。いまだに誤った情報を信じ、
同様の書き込みを続ける人もいる。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
そんな粗野な世界を私たちは望んでいるのか。私たちはネットを使う時、手にした力の大きさや伝えることの
怖さをどれほど自覚しているのだろうか。
(全文)
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