08/06/22 02:22:59 0
オリンピック期間中、ハンセン病患者は入国できません―。
北京五輪の組織委員会が今月初め、外国人向けにこんな「手引」を公表した。
だが、感染力は極めて弱いことは今や世界の常識で、元患者らからは規制撤回を
求める声が相次ぐ。五輪を機にハンセン病に対する中国の無理解ぶりが露呈したようにも見える。
同組織委は2日、入国できない外国人を列挙した「法律指南」を公表した。
テロ行為や麻薬密売のおそれのある者などと並んで「精神病やハンセン病、性病などの
伝染病の患者」を挙げた。しかし、そもそもこの規制は、日本の出入国管理法に
当たる中国の「外国人入境出境管理法」の実施細則に盛り込まれているもの。
新たに五輪を前に設けられたものではない。これまで国外に周知される機会はほとんどなく、
日本でも手引公表後に初めて反発が起こった。
「偏見や差別を助長する条項がまだ残っていたなんて……」。この手引の内容に驚いた
富山市の市民団体「ハンセン病問題ふるさとネットワーク富山」は11日、
駐日中国大使館に文書で抗議し、撤回を求めた。代表の藤野豊・富山国際大准教授は
「既存の中国の法規制とはいえ、五輪を前に外国人向けにアピールするのは、
中国がいかにハンセン病問題に無関心かを示している」と語る。
*+*+ asahi.com 2008/06/22[01:30] +*+*
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