08/06/22 08:14:38 EGT+H83N0
◆社長「売れ残りダメ」 前工場長が証言 2008年6月22日中日新聞 朝刊
20年ほど前から丸明に勤務し、5月下旬に退社した前工場長(37)が21日、本紙のインタビューに答えた。主なやりとりは次の通り。
-偽装の指示は社長がしていたか。
指示なしでやるわけがない。工場には(飛騨牛と表示できない)2等級の枝肉が多く運び込まれていた。そうした等級の低い肉が、
店舗で3等級以上の飛騨牛と交ぜられ、店頭に並んでいた。ミートホープの事件後も「うちは大丈夫」と変わりがなかった。(疑惑が浮上した)1週間前くらいから急に「ちゃんとした肉を使え」と指示された。
-指示に従うしかなかったのか。
社長は「わしが経営者やで、言われたことをやれ」が口ぐせのワンマン。違反は認識しており「なんとかしなければ」と考える社員もいたが、
意見を言った時点でクビという感じ。辞めた人は何人もいる。
-飲食店でも偽装があったのか。
以前、名古屋市内の店舗で調理していた。3年前の開店当時はちゃんとしたものを出していたが、等級の高い肉が足りないときは、
少しずつ低い肉を使うようになった。「売れ残りはつくらない。何としてでも出す」という方針だった。
-ほかには。
枝肉の消費期限を延ばすよう、社長から指示を受けていた。具体的には大口顧客から注文があった場合、
作り置きしたものを販売直前に加工したと偽装し、消費期限を4、5日ずらしていた。こうした改ざんは10年ぐらい前からやっている。客は素人だから分からんだろう、という感じだった。
-衛生管理は徹底されていたのか。
肉の解体に、裏側に真っ黒なカビの生えたまな板を使っていた。毎日、高圧洗浄器で洗っていたが、「これではまずい」と2カ月に1回ほど自主的に塩素消毒していた。
-社長は「自分は指示してない」と主張しているが。
従業員のせいにするのでなく、指示したことを認めてほしい。