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日中、東シナ海ガス田「翌檜」の開発断念…韓国に配慮し
日中の東シナ海ガス田協議で、翌檜(あすなろ)(中国名・龍井)を共同開発の対象としないことで
合意していたことが20日、分かった。
日中ともに単独開発も行わず、翌檜は事実上放棄される。翌檜は〈1〉中国と韓国の境界の基準となる「中間線」
〈2〉日韓大陸棚共同開発区域--に近接しており、開発すれば韓国と摩擦を生じかねないと判断、韓国に配慮した。
日中交渉筋によると、両政府は翌檜の共同開発を一時検討。しかし、ガスを含む地層が、中韓の「中間線」を
またぎ日韓大陸棚共同開発区域に広がっている可能性があることがわかった。開発すれば、韓国が「資源を吸い取られる」と
主張する懸念があった。一連の協議には韓国は加わっておらず、日中両政府は、翌檜の開発断念で一致した。
政府が18日に正式発表した東シナ海ガス田開発に関する日中合意では、翌檜は共同開発の対象から外され、
翌檜南側の海域が共同開発の対象となった。理由について、政府は「交渉の結果としか言えない」と説明していた。
東シナ海で日本が中国に共同開発を求めた4ガス田のうち、白樺(中国名・春暁)は日本が出資する形の共同開発で合意した。
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