08/06/19 18:55:19 0
★秋葉原無差別殺傷事件 “記念撮影”する傍観者たち
・こんな会話が耳に飛び込んできた。
「すごいの見てるんだよ。血も撮れたかも。いますぐ送るね」「倒れてるところ見たよ。ブログに載せようか」
8日午後2時すぎ、東京・秋葉原で無差別殺傷事件が起きた直後だった。高架になっている
JR秋葉原駅前の歩行者用通路に、多くの人が群がっていた。ちょうど事件現場が見通せる場所で、
われ先に携帯電話をかざし、現場を撮影しようとしていた。
その多くは20代とみられる若い男女。電話で様子を伝える人もいれば、撮った写真を送信しているの
だろう、画面を見ながら親指をせわしなく動かしている人たちも。ひとしきり写真を撮ると、何ごとも
なかったかのように、その場を立ち去っていく。
それは、妙に冷え冷えとした狂騒だった-。当時、現場の路上にいた男性会社員(36)も「(周囲の
人々の様子は)興奮というより、冷めた感じで不気味だった。『自分には関係ない』という空気を強く感じた」と
振り返る。秋葉原に頻繁に通っている彼は、「アキバに集まってくる若者はアニメやゲームといった
メディアで死体を見慣れている。しかもアキバという“劇場”で起きたから、リアリティーに乏しく、虚構の
出来事のように思えたのでは」と話す。
現場に無造作にレンズを向けていた彼らの姿からは、被害者の痛みに対する想像力は感じとれない。
自分や家族が刺されたかもしれないという恐怖感も伝わってこない。どこか異様な風景だった。
■別人格の“軽さ”
携帯電話などデジタル機器が普及し、インターネット環境が整ったことで、メディアの姿は大きく
変わった。掲示板やブログなどを使って、誰でも情報の発信者になれる時代。そんなメディアの変化は、
人々の価値観もいやおうなく変えつつある。
現実感や当事者感覚に乏しい人が増えているのは確かなようだ。東大大学院情報学環の西垣通
(とおる)教授(情報学、メディア論)は「3年ぐらい前から、誰でもブログが簡単に作れるようになった
ことと関係があるのでは」と話す。(>>2-10につづく)
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
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