08/06/18 07:59:16 0
こんな会話が耳に飛び込んできた。
「すごいの見てるんだよ。血も撮れたかも。いますぐ送るね」
「倒れてるところ見たよ。ブログに載せようか」
8日午後2時すぎ、東京・秋葉原で無差別殺傷事件が起きた直後だった。
高架になっているJR秋葉原駅前の歩行者用通路に、多くの人が群がっていた。
ちょうど事件現場が見通せる場所で、われ先に携帯電話をかざし、現場を撮影しようとしていた。
その多くは20代とみられる若い男女。電話で様子を伝える人もいれば、撮った写真を
送信しているのだろう、画面を見ながら親指をせわしなく動かしている人たちも。
ひとしきり写真を撮ると、何ごともなかったかのように、その場を立ち去っていく。
それは、妙に冷え冷えとした狂騒だった-。当時、現場の路上にいた男性会社員(36)も
「(周囲の人々の様子は)興奮というより、冷めた感じで不気味だった。『自分には関係ない』という
空気を強く感じた」と振り返る。秋葉原に頻繁に通っている彼は、「アキバに
集まってくる若者はアニメやゲームといったメディアで死体を見慣れている。
しかもアキバという“劇場”で起きたから、リアリティーに乏しく、虚構の
出来事のように思えたのでは」と話す。
現場に無造作にレンズを向けていた彼らの姿からは、被害者の痛みに対する想像力は
感じとれない。自分や家族が刺されたかもしれないという恐怖感も伝わってこない。どこか異様な風景だった。
(後略)
*+*+ 産経ニュース 2008/06/18[07:41] +*+*
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