08/06/17 22:55:11 0
男性同性愛者と一般女性(異性愛の女性)の脳に類似点があることを科学者たちが発見した。
性的志向が「育ち」よりも「生まれつき」のものである可能性を示す科学的証拠だ。
この両者の大脳半球は左右の大きさがほぼ同じであるが、レズビアン女性と一般男性(異性愛の
男性)は右大脳半球が左大脳半球よりも大きいという非対称性の傾向があることをスウェーデン
の学者たちが見つけた。
PNAS(米国科学アカデミー紀要)の研究発表の中で、喜怒哀楽や気分や不安などに関係する脳
部位でも同様の特徴があることを指摘している。
しかし、神経科学者はこうした類似性が遺伝子的なものか、あるいは胎内で形成されるのかは
不明だとしている。ストックホルム脳科学研究所のチームが90人のボランティアの協力を得てCT
スキャンを行い研究した結果、これらの傾向を見つけ出すことができた。
彼らは「攻撃・逃避反応」をつかさどると言われる脳部位・扁桃体への血流も調べた。そうすると、
ゲイ男性と一般女性が類似しており、他方、レズビアン女性と一般男性もよく似ていることが浮か
び上がった。
「観察結果は、(ゲイやレズビアンの人々がそうなった)原因を安易に意識や行動様式に求める
ことはできないことを示している。しかし、そうした器質が形成されるのが胎児の時なのか生後
発育の過程でなのかは未解決の問題だ」と学者は書いている。
子宮内でのホルモン(例えばテストステロン)暴露量の違いで説明するのも一つの可能性だ。
現在はこれが性認識を決定することが証明されていないため、それでもって今後の性的志向が
予測可能かどうかを調査する目的で、研究チームは新生児の研究を行う予定だ。
「この結果は、同性愛を神経生物学的に理解を深めるために、より大きい研究チームによる大規模
な調査研究が行われるきっかけになるものだ」としている。
英テレグラフ:
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