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2008年6月17日毎日新聞大阪本社14版 みんなの広場
生命尊重の心は 実体験から 無職 茅場 進 75歳 (茨城県土浦市)
東京・秋葉原の17人殺傷は、心の痛む恐ろしい事件だ。茨城県土浦・荒川沖駅での殺傷事件もまだ耳新しい
ところだが、いずれもテレビゲームやパソコンに熱中する20代の若者である。最近の若者における生命軽視の
風潮に対して、対策を講ずることが急務である。
私の住む地域でも事件後、防犯組織が拡充されてきたが、それだけでは不十分で、青少年の心の教育に期待
するところが大である。いかにして生命尊重の心を培うかが課題である。
生命軽視の原因は、パソコン、携帯電話、テレビゲームなどの普及により、実体験の欠如した生活にあると思う。
幼児のころからゲームに熱中し、仮想世界に没入し、現実と空想の境界が明確でなくなり、人の痛みを理解でき
ないでいる。農村に育った私は、幼児のころから動植物と接し、生命の大切さを身につけてきた。生命尊重の心を
はぐくむには、実体験を豊かに積むことが大切だと思う。