08/06/16 12:52:06 0
(>>1のつづき)
現場では、映像のネタになると思って撮り始め、視聴者が1000人を超えるとかなり興奮したという。
投稿は反響を呼んで、2ちゃんねるにもリンクが張られた。「もしかしたら報道のカメラマンは
こういう気持ちになってる人もいるんだろうなぁ~」とも漏らしている。
同様に、UstreamTVで中継した化学関係の仕事の人は、ブログ「ぐんにょりくもりぞら」の
日記で、「野次馬根性がなかったとは言い切れません。ustの閲覧者が増えていき数百人を
超えた辺りである種の高揚感があったのも認めます。そんな私は不謹慎なのでしょうか?」と
揺れる心の内を明かした。中継したのは、「その場での出来事を、あの場の空気を中継
したかったからした。ただそれだけでした」という。
一方で、投稿の意義も感じているようだ。前出のプログラマーは、「それでも、野次馬
(一般市民)の人たちが2次的被害にあってないとか、警察・救急の方々の仕事ぶり、犯人の
逮捕状況(このときは逃走中)などリアルタイムで伝えることができただろうし、事件を知って
から現場に急行したテレビ局の報道の人達よりは多くの情報を伝えられたと思う」と日記に
つづっている。
「ガ島通信」で知られるブロガーの藤代裕之さんは、日経ネットの6月10日付コラムで、投稿者
モラルの問題を取り上げた。そこで、藤代さんは、「誰もが発信できるとなると、『野次馬』と
『報道』の違い、そしてマスメディアの正当性も揺らいでくる」として、「これまでマスメディアの
人たちが経験した葛藤が誰にも起き得る」と指摘している。
ライブドアでは、世論調査サイトで、事件現場の撮影がモラルに反すると思うかどうかの
アンケートをした。その結果、「思う」が66.89%で、「思わない」が33.1%だった。面白半分の
撮影には否定的な一方、撮影の社会的意義も認めざるをえないとの声のようだ。(以上、一部略)