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<昭和初期のプロレタリア小説「蟹工船」が… /滋賀>
昭和初期のプロレタリア小説「蟹(かに)工船」が再び読まれているという。私が大学で、
これを研究したのが約20年前。当時でも「遠い過去の題材」と感じていたが、現代で
は働いても生活が向上しない「ワーキングプア層」が自分の身の上に重ねて愛読して
いると聞き、驚いた。
舞台は労基法制定前の日本で、工場法や船員法の適用外だった工船。無法な労働
現場が現代の若者にとって、他人事でないという。企業は好況なのに人件費を抑え、
派遣労働者の増加など労働条件の悪化は、作中の労働者と同じ苦しみと憤りを社会
に広げている。
小説は最後に労働者が暴力も辞さずとして決起し、革命の下地が広がることを示唆し
て終わる。現代の愛読者も先行きの見えぬ暮らしの中、やがて社会の破壊を夢見る
ようになるのかと案じている。
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PDFファイル版マンガ「蟹工船」 URLリンク(www.takiji-library.jp)