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★近聞遠見:なぜ握手拒否事件が=岩見隆夫
次のシーンは、昨今の政治の深部をかいま見せた象徴的な瞬間だったかもしれない。
9日午後6時前、東京・内幸町のプレスセンタービル10階ホール。出版記念を兼ねて、<カーティス
米コロンビア大教授と「日本の政治」を語る会>が始まろうとしたときだ。
会場に先に着いていた発起人の一人、中曽根康弘元首相に、やはり発起人の小泉純一郎元首相が
近づいた。周囲に緊張の空気が流れる。なにしろ、いろいろ因縁のあった二人だ。
小泉が腰をかがめ、右手を差し出して
「どうも……」
と握手を求めた。しかし、中曽根は手を出さない。握手を拒んだ。そこは瞬間芸にたけた小泉のこと、
すかさず出した手をさっと上げて、あいさつのポーズをとり、しのいだ。
「ヒヤリとしましたね」
とあとで何人かがもらした。
ほんの1、2秒の出来事、気づかない人もたくさんいた。小泉が最初にスピーチし、中曽根は乾杯の
音頭をとってすぐに退席、遅れてきた福田康夫首相も一席ぶった。
さて、このささいなようで見逃しにできない握手拒否事件はなぜ起きたのか。儀礼上も通常は
ありえない。だが、その瞬間、卒寿(90歳)を迎えたばかりの中曽根の脳裏を強烈によぎるものが
あったのではなかろうか。
※以下略。全文はリンク先をご覧下さい
毎日新聞 2008年6月14日 東京朝刊
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