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現金１０００万円を着服したとして、滋賀県警甲賀署は１２日、
業務上横領の疑いで滋賀県信用組合（滋賀県甲賀市）の元本店営業部推進役で
無職の福井善和容疑者（５６）＝甲賀市甲賀町＝を逮捕した。
福井容疑者は顧客の架空の金融商品を購入させて約３０人から計約１億５９００万円をだまし取ったなどとして、
先月１６日に懲戒解雇されている。
調べでは、福井容疑者は石部支店長（湖南市）だった昨年６月２７日、同組合が保管中の約１０００万円を横領した疑い。
同組合によると、福井容疑者は、これ以外に平成１０年９月から今年３月まで、
預金者や知人に架空の金融商品を購入するよう持ちかけて現金をだまし取っていた。
さらに顧客の口座から現金を引き出して着服するなど、
約１０年間で約３０人から計約１億５９００万円をだまし取っていたという。
一部は返済しているが、１７人からだまし取った６４００万円分が返済されていない。
福井容疑者から執拗（しつよう）な商品勧誘を受けて困っているとの相談を受け、同組合が内部調査した結果発覚。
同組合は福井容疑者を懲戒解雇した後の先月２３日、同署に届け出た。
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