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加藤智大(ともひろ)容疑者(25)が事件予告の書き込みをしていたのは、携帯電話でしか
接続できないサイト「究極交流掲示板(改)」(究改)だった。
(略)
「書き込みは、誰かに気付いてほしいという思いの表れだ」。そう分析するのは、NPO法人・
東京自殺防止センター創設者の西原由記子さんだ。加藤容疑者にもそんな思いがあった
のか。「友達できない」と題する、5月19日に立ち上がったスレッドには、仕事の不満や将
来の不安について本人が書き込んだとみられる記述がある。
(略)
そして、当日の予告スレッドには本人以外の書き込みは見当たらない。本来なら不特定多
数と接点を作ることができるのがネットだ。西原さんは「ネットの掲示板は、コミュニケーショ
ンが一方通行になり、追い詰められる危険がある」と話し、加藤容疑者が関与したとみられ
るサイトの状況が事件へと駆り立てたとの見方だ。
教育カウンセラーの富田富士也さんの見解も同じだ。「孤独な若者は誰かとつながりたい
と思っても、メッセージの伝え方が分からず、ネットの掲示板に書き込みをする。そこで返
事がないと、孤独感が一層募る」。そのうえで、「誰かが『バカ』とひと言でも書き込めば、
事件は起きなかった可能性もある。中傷が飛び交う掲示板の方が健全かもしれない」と
指摘する。
(略)
加藤容疑者が書き込んだと認める「事件予告」や、本人が書き込んだとみられる掲示板は、
いずれも警察などの監視の網にかからなかったという。
事件に関連する可能性のあるものとしては、先月27日にインターネットの掲示板にあった
「5日以降に秋葉原で忍者姿の痴漢が刀を振り回し大惨事!」との書き込みだ。加藤容疑
者によるものかどうかは不明だ。
この書き込みに関する情報は、警視庁広報課経由で秋葉原を管轄する万世橋署に伝えら
れた。しかし、「捜査に動き出す具体的な情報ではなかった」(警視庁幹部)との理由から
捜査の手が及ぶことはなかった。(抜粋)
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